予防保全のご案内 立軸円テーブル形平面研削盤 SVRシリーズ

機械を長くお使い頂くために、毎日の作業終了後には清掃をしましょう。

研削加工で発生する切粉やといしカスは長期間放置すると固着してしまい、場合によりそれが故障を誘発することが多々ございます。

毎日の作業が終わってからテーブル洗浄ホースで流しておくだけでも機械寿命は大きく左右されます。

もしここまで溜まってしまったら...

修理工事の際に、ハツリ作業だけで何日もの余計な工数が発生します。
もしもの際の停止期間の短縮や修理費用削減のために毎日欠かさず清掃しましょう。

ご安全に!!

自主診断 SVR立軸円テーブル形平面研削盤 自主診断メニュー

機械の各部位は消耗品であり、劣化し破損することがあります。破損した状態で使用しますと、機械の故障に繋がります。

つきましては機械の故障を未然に防止する為、自主診断メニューにより交換及び修理等の目安としてください。

点検項目

  1. 主軸ベアリング
  2. テーブル回転駆動部
  3. テーブル回転潤滑油給油口
  4. テーブル送り装置
  5. テーブル送り潤滑油
  6. といし頭上下・主軸潤滑グリス
  7. 電磁チャック

図1 機械点検位置

下記の項目に該当する場合、動作していても故障寸前の可能性があります。
まずは、各項目をチェックしてみてください。

①主軸ベアリング

  1. 主軸回転時の音に異音が混じっている。
  2. 手動回転した時、違和感がある(ごりごり感,重さの変化等)
  3. 研削時に異音・振動がある。

②テーブル回転駆動部
③テーブル回転給油口

  1. テーブル回転時に異音や、振れがある。
  2. テーブル回転用モータのサーマルが頻繁に落ちる。
  3. テーブル回転用サイクロ減速機から異音がする。
  4. 長い間、潤滑油の交換をしていない(給油口は上下2ヶ所あります)。

④テーブル送り装置

  1. テーブル前後送り時に、ガタツキがある。
  2. テーブル前後送り摺動面に潤滑油が供給されていない。(触診)
  3. テーブル前後送り摺動面にスラッジが堆積している。(触診)
  4. テーブル前後送り用モータのサーマルが頻繁に落ちる。
  5. テーブル前後送り用サイクロ減速機から異音がする。
  6. 駆動ピニオン・ラックにスラッジが堆積している。(触診)。

⑤テーブル送り潤滑油
⑥といし頭上下・主軸潤滑グリス

  1. 潤滑油もしくはグリスが減らない

⑦電磁チャック

  1. 電磁チャック上面に、大きな傷や凹みがある。
  2. 当初に比べ、電磁チャックの吸着力が落ちている。
  3. 当初に比べ、電磁チャックの消磁能力が落ちている。

機械は故障する前に何らかの異常が出始めます。早期であれば軽症で済む場合もありますし、遅くなれば二次、三次の故障に繋がる場合もありますので、普段から意識してお使い頂くことが大切です。

上記いずれかの項目に当てはまる場合、ご連絡ください。

修理対応が出来ない制御機器の更新

当社研削盤に実装している制御機器の中には、生産中止後、サービス対応期間も過ぎ、故障しても修理が出来なくなっている製品があります。万が一これらの機器が故障すると、機器全体を交換しなければいけません。

機器によっては入手に長期間を要する場合もあり、故障してからでは長期間設備を止めてしまう危険性もございます。そうなる前の予防保全として制御機器の更新をお勧めいたします。

下表にてご紹介する機器はその一例です。ご不明な点やご希望がございましたら個別にご提案をさせていただきます。

修理対応が出来ない制御機器リスト

機種 用途 名称 型式 メーカ
SVR テーブル回転
(一部主軸回転含む)
インバータ AF-500シリーズ 住友重機械
AF-1200 シリーズ
AF-3000 シリーズ
AF-3100、3100αシリーズ
SF-320 シリーズ
HF-320 シリーズ
HF-420 シリーズ
FVR-G7S シリーズ 富士電機
FVR-C9S シリーズ
FREQROL-A200 シリーズ 三菱電機
FREQROL-A500L シリーズ
HI シリーズ キーエンス
テーブル送り インバータ SF-320 シリーズ 住友重機械
HI シリーズ キーエンス
電磁チャック制御装置 コントレータ NS2-5FC、NS2-10FC フジ磁工
NS2-5FE、NS2-5FET18
NS2-10GT1
NS4-10T4
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